予期せぬトラブルと「分業」の真価。~坂道で止まったトラックが教えてくれたこと~
今日は少し特殊な業務で、吉井町の溜池に水を運ぶ「緊急運搬」に参加してきました。高崎市の浄水場から10台の散水車でピストン輸送をするという、地域インフラを支える重要な任務です。
1. 坂道で悲鳴を上げたクラッチ
運搬を開始した一番最初の行き道でした。溜池を目前にした急な坂道で、異変が起きました。アクセルを踏み込んでも、4トンの水を積んだ車体が前に進まない。必死に坂道発進を試みましたが、最後はクラッチが焼けてしまい、目的地に辿り着く前にレッカーを呼ぶことになりました。
幸い、後続車のない場所だったので事故には至りませんでしたが、「もしこれが一般道だったら」と考えると背筋が凍ります。 車両のメンテナンスの重要性と、いつ何時起きるかわからないトラブルへの備え。他の運転手さんに「君のせいじゃない、運悪く寿命が来ただけだ」と励まされましたが、改めて「安全」の上にすべての仕事が成り立っていることを痛感しました。
2. 「1人が欠けても回る」仕組みの強さ
浄水場で水を入れる際、市役所の方々の働き方を観察していました。 ポンプを操作する人、車両を誘導する人、全体を管理する人。それぞれが役割を分担し、誰かが休憩に入っても他のメンバーがフォローできる体制が整っていました。
僕たちのような小さな会社では、1人が何役もこなすのが当たり前になりがちです。しかし、それではその人が休んだ瞬間に現場が止まってしまいます。 「あの人がいないとダメだ」という状況は一見頼もしいですが、組織としてはリスクです。
誰か1人に負担を集中させず、みんなが少しずつ領域を重ね合ってフォローできる。そんな「余白」のある仕組みこそが、社員の心のゆとり(ウェルビーイング)を生み、結果としてお客様への安定したサービスに繋がるのだと確信しました。
3. 「思いやり」をカタチにしたい
昨夜、妻と「どうすればもっと気持ちよく助け合える会社になるか」を話しました。 そこで出たのが「思いやりポイント」というアイデアです。 「材料置き場を掃除した」「仲間のミスをフォローした」。そんな、数字には表れにくい小さな善意をしっかり評価し、還元する。
トラブルがあった一日でしたが、そのおかげで見えてきた課題もあります。 一つひとつの気づきを「発酵」させ、より強い組織に変えていこうと思います。
