ベンのようになりたい。「マイ・インターン」を観て思ったこと。

2015年に公開された映画『マイ・インターン』を初めて観たのは、今から8年前のこと。それ以来、なんやかんやで10回以上は観ているお気に入りの映画です。
「どうしてこんなに何度も観てしまうんだろう?」と考えてみると、やっぱり主人公ベン(ロバート・デ・ニーロ)の人柄に心を打たれているからだと思います。
彼の存在が、ジュールズ(アン・ハサウェイ)をはじめ、周囲の人たちに良い影響を与えていく。その姿に毎回、勇気をもらっています。
ベンの人柄の考察
イケオジの先にある理想像——それがベンのような、かっこいいシニアです。
ベンの人柄を思いつくままに挙げてみました。

ベンの人柄
・おおらか
・お茶目
・向上心が高い
・行動力の塊
・正直者
・忠誠心がある
・観察力が鋭い
・ピンチに強い
・素直
・親切
・分析能力が高い
・アドバイスが的確
・他人への気遣いがある
・クラシック好き
・身だしなみを常に整えている
・包容力がある
・決断力がある
・言いにくいことでもしっかり伝える
…無敵ですよね、これは。
中でも私が一番すごいなと思うのは、「人が嫌がることは言わないけれど、言いにくいことはしっかり伝える」という点。これって本当に難しいことです。
私自身、できるだけ人を傷つけるようなことは言わないよう心掛けていますが、「言いにくいことを伝える」というのはまだまだ苦手です。悩んでいるうちにタイミングを逃してしまうことが多い。でもベンはそれをきちんとやってのける。そこが本当にかっこいい。
ベンが周囲に及ぼす影響
『マイ・インターン』の中で、ベンが周囲に与える影響はとてもリアルに描かれています。
最初、ジュールズはベンのことを「めざとすぎる」と警戒します。でも、フェイスブック登録を一緒にやる場面から少しずつ心を開いていきます。会社の仲間たち——ジェイソンやデイビス、ルイスとも徐々に打ち解け、年齢を超えた友情が生まれていきます。
ベンのように、親切で裏表がなく、誠実な人間を周囲は自然とリスペクトするんですね。たった一人でも、周囲に良い影響を与えられるということをこの映画で強く感じました。
ベンは決して映画にありがちな“超人”ではなく、「もしかしたら現実にいるかもしれない」憧れのシニア像。私も、そんなふうに周囲に良い影響を与えられる人間でありたいと思います。
応募動画での「やれることはすべてやった」
映画の冒頭、ベンが応募動画でこう言います。
「やれることはすべてやった」
この言葉が、『マイ・インターン』の中で一番心に残っています。
なかなか言えることじゃありませんよね。どこかに少しでも迷いがあれば、この言葉は出てこないと思います。
応募動画の中で、ベンはこれまでの人生や自分の気持ちを赤裸々に語ります。その流れで出てくるこの言葉に、とても重みを感じました。
私自身、「後悔だけはしたくない」という思いを常に持っていて、何かを決断するときには「これをやらなかったら後悔するかな?」と自問しています。でもそれでも、「やれることはすべてやった」と自信をもって言えるには、相当な覚悟が必要だと思います。
ベンのように、自信と覚悟をもって人生に向き合う姿勢は、ぜひ見習いたいです。
クラウスのひとりごと
タイトルにも書いた通り、「ベンのようになりたい」と本気で思っています。
きっと彼のような人柄は、一朝一夕ではなく、いろんな経験を積んだ結果できあがったものなんだろうなと思います。だから私も、これからもいろんな経験をしながら、自分なりの“ベン像”に近づいていきたいです。