世界の一流は「雑談」で何を話しているのか

読んだ目的
最近、私は青年団体に入会し、人と話す機会が増えてきました。ただ、うまく「雑談」ができずに悩んでいました。
この本を読もうと思ったのは、次の2つの目的があったからです。
- 自分から相手に積極的に話しかけようと思ったときの、話し方や話題を知りたい
- 有用な「雑談」のやり方を身につけたい
印象に残った部分と自分の考え
世界基準のビジネスの最前線では、「明確な意図を持ち、そこに向かって深みのある会話ができる人」こそが「雑談が上手い人」とされています。(p8)
雑談を苦手と感じている人の多くは、「目的のない会話」が不得意な人たちです。(p8)
これを読んで、私の「雑談=とりとめのない話」という思い込みが、雑談の苦手意識につながっていたのだと気づかされました。自分の性格的にも、意味のない話を続けるのは得意ではありません。でも、「雑談にも目的がある」とわかれば、話すべき内容が見えてきます。
ビジネスの雑談の4つの「目的」
①「つながる」相手との距離を縮めて信用を作る
②「調べる」最新の動向や現状に関する情報を収集する
③「伝える」自社の意向や進捗状況などを報告する
④「共有する」最新の情報を相互に認識する(p134)
この4つを意識すれば、雑談の中で「何を話せばいいか」がはっきりしてきます。特に「相手にとって有益な存在になるには、自分自身が常に最新の情報にアンテナを張っておくことが大切だ」と痛感しました。
ラポールを作るための「3原則」は次のようになります。
①相手が「何を大切にしているのか?」を知る
②相手が「何を正しいと思っているのか?」を知る
③相手が「何を求めているのか?」を知る (p145)
ラポールとは、お互いの心が通じ合い、穏やかな気持ちで、リラックスして相手の言葉を受け入れられる関係性(p30)
ラポールを作るためには、表面的な会話だけではなく、相手の内面に踏み込んでいくことが大切だということです。確かに、今までうわべだけの話をしていても相手との距離は縮んでいってる気はしませんでした。
相手に対して、「これはちょっと、聞きにくいな」と思うような質問をするときは、
「素朴な疑問なんですけど」
「少し話が脱線しますが・・・」
「こんなことを話すと、失礼にあたるかもしれませんが・・・」
「お気を悪くされたら、恐縮ですが・・・」など
前置きして、ストレートに質問する(p156,p157)
これまでは遠慮して「ちょっと深い質問は失礼かな」と思い、聞けないことが多くありました。こうしたクッション言葉を使えば、少し踏み込んだ質問もしやすくなります。実際の雑談の場面でも活用していきたいと思いました。
本書を読んでのTo Do
信頼関係を築きたい相手一人一人に対して:
- どんな価値観や関心を持っていそうか?
- どんな質問が効果的か?
そういった情報をリストアップして、雑談の準備をしていこうと思います。
「なんとなく話す雑談」ではなく、「目的を持って話す雑談」を実践していきたいです。